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2009年 05月 16日

鳩山新代表会見詳報(1)「小沢さん、岡田さんも執行部に」

16日の民主党代表選で新代表に選出された鳩山由紀夫氏は記者会見で、自ら掲げる「愛のある政治」について「国民が、あるいは世界の人々が求めているのは、まさにこの考え方だ」と強調。「友愛社会の建設は官僚主導の政治と決別をする宣言なので、並大抵ではない」と述べ、政権交代実現に向けた意欲を強調した。記者会見の詳報は次の通り。

 「多くの皆さんの期待を受けて代表になりました鳩山由紀夫でございます。民主党の現在、置かれている厳しい状況を理解をしながら、こんにちまで政権交代一歩手前、そこまで上りつめた民主党を、必ず政権交代を果たし、その先に、国民の皆さま方に喜んでいただけるような日本をつくりたい。その一心で、この身をささげてまいりたいと思います。ぜひ国民の皆さま方にもご協力をいただいて、日本の大掃除を、世直しをしたいと思いますので、どうかご協力を願えればたいへん幸いであります。まず冒頭、私の方から、お礼を込めて決意の一端を申し上げさせていただきました」

 --新代表に伺う。今回の投票結果だが、鳩山さんが124票、岡田さんが95票。29票差という結果をどのように受け止めているか。また、次期衆院選の目標について。仮に単独過半数という結果になったら政権のあり方をどう考えるか。野党の国民新党、民主党との連立政権という形になるのか

 「岡田副代表、候補者も全力を尽くして戦われて、私はたいへんいい結果だと思っています。私は岡田候補者をたいへん尊敬を申し上げておりますし、ぜひこれからも協力関係で、さらにしっかりとした政権交代に向けての全員野球を作り上げていきたいと思っていますが、そのことが十分に可能な票差ではないかと、そのように思っております。いずれにしても、どのような戦いであっても、代表選挙が終わればノーサイドだと思って戦ってまいりました。私どもの相手は、自公連立政権であって、私にとって岡田君が、あるいは岡田君にとって鳩山が、敵として戦ったわけじゃないんだ、そのように思っておりますし、しかし、だからといってなれ合い的な戦いではなく、お互いにできる力、持てる力を発揮した、そんな戦いではなかったかと、自分なりには思っております。ご協力をいただいた多くの皆さん、岡田さんに協力をされた多くの皆さん、それぞれに感謝を申し上げたいと思っています」

 「それから、衆院選挙の結果をどうみるか、あるいは衆院選挙でどのような形にするか。言うまでありませんが、私どもは政権交代を果たすために、今回、小沢代表が辞任され、新代表として鳩山が選ばれた。かくなるうえは政権交代を果たさなければなりません。そのためには、願わくは当然過半数でありますが、少なくとも自民党を凌駕(りょうが)する、その議席を得なければなりません。単独過半数を得たときに野党共闘はどうなるかというご質問でありましたが、参院をみれば決して楽ではない戦いでございまして、参院においては国民新党さん、社民党さんとの協力が不可欠でありますので、新党日本さんも含めてご協力をこれからもいただきながら、できるかぎり野党協力、小沢前代表時代に築き上げてまいりました野党協力路線というものは、これからも引き続き推進をしていきたい。そのように思っておりまして、単独過半数をとる、とらないのいかんにかかわらず、現在の野党共闘はこれからも続けていく。政権を取った後も社民党さん、国民新党さんとは協力関係を強めていきたい。そのように考えております」

 --まずは代表就任おめでとうございます

 「ありがとうございます」

 --2点お伺いする。1点は、鳩山さんのお人柄については多くのメディア、国民が好印象を持っているが、一方で政権交代を成し遂げるための強さはいささか頼りなさを感じている部分もある。強い鳩山をどこに見いだせばいいのか。国会論戦なのか、人事なのか、他の野党との調整力なのか。もう一点は、挙党態勢をつくるのが鳩山さんに課せられた第1の目標だと思うが、岡田副代表、小沢前代表の処遇についてのお考えは

 「はい。今回の戦いにおいても、私は愛のある政治をつくらないと、そのように主張してまいりました。その主張を頼りないと申す方も多くいらっしゃると思います。しかし、この考え方こそ、例えば、いまヨーロッパではやってきている友愛の復活、あるいは韓国でも友愛が復活してきている。むしろこれから新自由主義の時代を超えて、国民が、あるいは世界の人々が求められているのは、まさにこの考え方だと思いますし、むしろ友愛社会を建設するのは並大抵のことではない。官僚主導の政治と決別をする宣言でありますから、並大抵の話ではない。それを行っていくという意思に頼りなさの払拭(ふっしょく)をひとつ求めていく必要があろうかと思います。ぜひ政策の遂行力というものをごらんになっていただきたい」

 「それからさらに申し上げれば、人事という話もございましたので、当然のことながら、いわゆるクエスチョンタイム、党首討論はできるだけ頻度を上げていってまいりたい、そのように思っておりますので、その場でどちらの方がたくましいかと。すなわち、たくましいというのは力のパワーがあるという話ではありませんで、この国をどのようにして牽引(けんいん)をしていくか、その牽引力のたくましさというものもごらんになっていただきたい」

 「人事もたいへん重要でございます。この人事に関して申し上げれば、できるだけ全員野球で、ということを申し上げたわけでございますから、全員野球ということを示す、その意味においても、岡田さん、あるいは小沢さん、それぞれにできるだけしっかりとしたポストについていただいて、一緒に、ある意味で、私が申し上げたように、執行部の一員としてトロイカ+1というような言い方をしましたけれども、岡田さんにも入っていただきたい。現時点においては、そこまでしか頭の中に考えてはおりません。小沢さんの処遇に関しても、そのように考えておりまして、あとはこれから、さまざまご相談を申し上げながら、自分のリーダーシップを発揮できるような形で、そして、それぞれのポストに就かれた方が、そのポストを十分に担っていただけるように、代表として人事を決定していきたい。代表としての大事な人事権でありますだけに、急ぎすぎてもいけないし、遅くなりすぎてもいけない。そのような思いで、処していきたいと思います」
by seobot001 | 2009-05-16 00:00 | ニュース一般
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